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世界自然紀行

日本、そして世界の植物をめぐる旅

前回のつづきで、連休中の花めぐり。

5月3日、伊吹山北尾根を諦め下山したあと、一路、長野へと向かった。
高速道路代をケチって19号を走り、南松本あたりのネットカフェで一泊。
翌4日、岡谷、諏訪方面へスミレの花を探しに出かけた。


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大好きなアケボノスミレ。
このあたりなら、わんさか生えてるんじゃないか・・・
と期待して高ボッチ周辺をまわってみた。
たしかに、個体数は多い。
明るい落葉樹林なら、どこにでも咲いているというくらいよく見かける。
けど、期待していたほどの群落は見つからなかった。


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開花したばかりのヒトリシズカ。
まだ葉を展開しきっていないこの姿は、なかなかキワモノ的。
このあたりでは他に、ヒナスミレ(どこにでもある)、エイザンスミレ(一ヶ所だけだった)、
ヒカゲスミレ、フクジュソウ、セツブンソウ(葉っぱ)などを見かけた。



見たかったスミレにも出会えたので、さらに北上して安曇野へ。
いつもお世話になってる大和田夫妻のお宅に泊めてもらうことにした。
昨年の秋に三重に来てくれて以来の再会なので、話も盛り上がり、楽しい夜になった。
う~ん、大和田さん、ほんといいとこに住んでるなぁ。
おれもいつか長野に住みたいぞ。

5月5日は、ヒロコさんの友人も誘って、4人で白馬方面へ出かけた。


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まずは落倉のミズバショウ。
久々に見るけど、やっぱりいい。
新緑と残雪がそのまま命を宿したような色彩。
清々しい美しさだ。


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キクザキイチゲは、もうどこにでも咲いている。
それでも、群落を見かけるたびに感嘆の声を上げてしまうのだ。
写真のように青みの強い個体も多い。
八方尾根近くの林道では、この他にカタクリ、スミレサイシン、エンレイソウなどが見られた。



安曇野までの帰りみち、まだ時間があったので姫川源流域にも立ち寄った。
ここではフクジュソウ、アズマイチゲ、キクザキイチゲが見頃だった。

なんだかんだで、毎年のように訪れている春の信州。
地元では山深くへ行かないと見れないような花が、人里近くで、ありふれて咲いているのがいい。
何度訪れても飽きない。
大和田さん、今回もありがとう!


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連休前、連休中に出かけた先で撮影した植物の写真を紹介していきます。

まずは4月24日、雪国の花に出会いたくて向かった、岐阜の能郷白山山麓。
雪が溶けたばかりの谷は、春真っ盛り。
能郷白山はまだ真っ白だった。

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河原や林縁の明るい草地には、ヤマエンゴサク(上)やキクザキイチゲが満開。
花といい草姿といい、大好きな植物。
花の色や葉の形に変化があるのもいい。
他にはホクリクネコノメ、コチャルメルソウ、ニリンソウ、ハルトラノオ、ユリワサビなども。


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木陰の斜面にはスミレサイシンが瑞々しい花を咲かせていた。
僕の好きなスミレのベスト3は、こいつとアケボノスミレとエイザンスミレ。


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能郷白山から移動して、舟伏山へ。
しかし登りだすのが遅すぎて、天候が一気に悪くなり、途中で撤退。
登山道では、フタバアオイ、ヒトリシズカ、エイザンスミレなど。
一番印象的だったのが、写真のケヤキの芽吹き(クリックで拡大)。
えも言われぬ輝くような新緑だった。
写真で表現しきれていないのが悔しい。



そして連休中の5月3日、とある花を求めて伊吹山北尾根へ。
笹又の登山口で早速、いろんな花が出迎えてくれた。

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カタクリに混ざって明るい林床で咲いていたのは、エイザンスミレ。
淡いピンクの花といい、細かく切れ込んだ葉といい、どれをとっても美しい。


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登山道を歩いていくと、どうも思っていた以上に花の開花が遅いことがわかってきた。
伊吹山ドライブウェイとぶつかるあたりまで登ったものの、
これではとても目当ての花は咲いていそうにない。
今回は諦めて引き返すことにした。
そんな登山道で咲いていたのは、ヒナスミレ(こんなとこで出会えるとは)、
ヒトリシズカ、ネコネメソウ類。
なかでも異彩を放っていたのは、海の生き物のようなこのアカヒダボタン(クリックで拡大)。



つづく。
南アの話の途中ですが・・・
今日は先週末に登った霊仙山と地元の桜のことを少々。

「鈴鹿の山のフクジュソウはすごいから!絶対感動するよ!」
・・・と、スキー仲間を誘って4月3日に霊仙山を登ってきた。
しかし、この日は花冷えの一日で、山はすごい寒さ。
春の日ざしを浴びたフクジュソウを新兵器の10-24で押さえようと思ってたのに、
花が開いてたのは今畑登山口付近の廃村に点在するものだけ。
西南尾根のフクジュソウは、雪が溶けて開花してはいるんだけど、
気温が低いために花びらを閉じたままだった。
みんなに石灰岩の斜面に広がるフクジュソウの群落を見てもらうことができず、残念。

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今畑登山口付近のフクジュソウ。
このあたりのはちょっと伸びすぎてるかな。


冬山なみの寒さと曇り空ではあったけど、
稜線からは恵那山から白山まで、山の展望が素晴らしかった。
雪にすっかりと覆われた白山の白いこと。

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山頂から正面に大きくそびえる伊吹山。
右奥に見えるのが能郷白山で、さらに右へと目をやると真っ白な白山、北アルプス、御岳、中央アルプス、恵那山が続いている。


山頂から汗拭き峠へと下山をはじめると、
次第に雲が晴れて日ざしが出てきた。
ようやく暖かくなってきた・・・と、思ったのもつかの間、
こんどはスギ花粉の猛攻撃が始まって、くしゃみと鼻水が止まらない。
なんだか最初から最後まで過酷な山行だった(苦笑)



週の明けた4月5日、近所の某寺へシダレザクラを見に行ってきた。
平日の遅い午後。
訪れる人も少なく、ひっそりとした境内に、
シダレザクラが空を覆うようにして咲き誇っていた。

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先週末の日曜日、数年来の憧れだった植物に出会うことができました。
それはキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)のフナバラソウ。
何度か話にしましたが、ガガイモ科は僕の最も好きな植物なのです。
かれこれ7、8年、この植物を自生状態で見たいと願っていたのではないでしょうか?
分布は広いのですが、どうも個体数が少ないようで、
自生があったとしてもポツリと生えている、というようなことをかつて先輩から聞きました。

そんなフナバラソウの県内の自生地へ、自然観察指導員の先輩Iさんが案内してくださいました。
Iさんが10年近く前にフナバラソウを確認した、というその場所は、低山の山頂に広がる草原地帯。
山頂へと草原を歩いていくと、カワラナデシコ、オカトラノオ、そしてお仲間のスズサイコが出迎えてくれます。
いい環境が残されているようです。

この日はじとじとと蒸し暑い曇り空。
二人で汗をかきながら探しまわるっていると、Iさんから「ほら、あったよ!」と声があがりました!
さっすが!一人だったら見つけられなかったかも!
毛深い葉に紫褐色の花。
まごうことなきフナバラソウです!

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ラン科のような装飾性は皆無だけど、花の内部構造には不思議があふれています。


見つかったのは結局、この一本だけ。
やはり群生とはいかないようです。
おまけに悪い時期に草刈りをされたのか、草丈が小さく、花付きも良くないようでした。
それでも憧れの花に、県内で出会えたことは感激です。
ちょうど撮影を終えると、それを待っていたかのように雨が降り出しました。
ガガイモの神様(いるのだろうか?)、そしてIさん、ありがとう!

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カワラナデシコの花も美しい。



Iさんと別れたあと、近くの溜め池を訪れてみました。
池そのものは何もない「ハズレ」だったのですが、堰堤の土手にたくさんのスズサイコが生えていました。
自生環境といい個体数といい、今まで見たなかで最上かもしれない。
汗をだらだら流しながら、夢中でシャッターを切りました。
なかなかいい写真が何枚か撮れました。
うん、今日はガガイモの日だ。

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暗い条件でしか開かないスズサイコの花には、雨がよく似合う。


南ア行き、決めました。
8月24日から一ヶ月行ってきます。
その思いや今回の目的など、また気が向いたら書きます。

どもども。
しばらくぶりの更新です。
最近の出来事いろいろ。

5月末のバーベキューで潮干狩りの味をしめたので、6月12日、同じ仕事場の仲間と、今度は酒抜きで(笑)本気で潮干狩りをしてきました。いや~採れましたよ~。1時間ちょっとで、おっきなアサリがざっくざく。夜にワイン蒸しにして、南アで買って帰ったBOOPLASのソービニヨン・ブランを親父と飲みました。

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見よ、この成果!スーパーで売ってるのより遥かにデカイです!黄色っぽい大きな貝はバカガイです。


さらに翌13日も潮干狩りへ行きました(アホです)。
この日は、大阪から山&スキー友達のまっちゃんと、滋賀からナカオくんの同僚でイギリス人のエリザベスをゲストに迎えました。この日から梅雨入りして、雨と風の強い一日。せっけく遠方から来てもらったのに万一採れなかったら・・・と心配していたものの、この日もしっかりとアサリ、シオフキ、バカガイが採れました。まっちゃんも夢中になって楽しんでくれて、「大阪人は潮干狩りが好きだ」という親父の説も納得でした(笑)
前日にアサリを満喫した僕は、バカガイのみを持ち帰り、晩ご飯にいただきました。

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立派なバカガイ。ゆでた後、砂を洗い落として生姜醤油で。ぷりぷりとして絶品。


6月19日には、ナカオくん、エリザベスと伊勢観光へ行ってきました。
むしむしと暑い一日で、イギリス育ちのエリザベスはげんなりしてる様子だったけど、夫婦岩、伊勢のおはらい街や内宮の境内には楽しんでもらえた模様。赤福氷も気に入ったようです。帰りは松阪に立ち寄って、たこやんで焼き肉食べて帰りました。七輪で焼くクラシカルなスタイルにエリザベスはイマイチなじめないようで、こちらは反応悪かった(汗)それにしても、頭をプスプスいわせながらエリザベスと英語で会話するのは、すっごくいいトレーニングになります。僕の南アへの迷いも、“You should go!”とバッサリです(笑)

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翌20日は野草撮影仲間のジメタン夫妻と東濃へ。
梅雨まっただ中で雨が降ったりやんだりの天気でしたが、東濃の自然に精通されたマモさん、ののはなmamaさんの案内で、カキランやササユリをはじめとした多くの花に出会うことができました。
久々のフィールドでの撮影に、あらためてその楽しさを確かめました。そしてマモさんの民俗学をバックグラウンドとした自然に対する様々な知識。面白かったですね~。いろいろと学ばせていただきました。行き帰りの車中で、ジメタン夫妻とたくさん会話できたことも良かった。
この二日間、なかなかいい刺激になりました。

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