ふと旅の持ち物を考えてみた（2）

さて、昨日の続き。
まずは書き漏れがあったので、それを追加しとこう。


＜靴＞
トレッキングブーツ＝アゾロ・ボイジャーXCR
サンダル＝ナイキACG・ビブラムソールのスポーツサンダル

＜その他＞
折り畳み傘＝モンベル・トレッキングアンブレラ（持ってかなかったかも？）


南アの旅での経験を踏まえて、「旅に持っていく装備」を考えてみた。そもそも僕の旅って、なんだろう。オシャレな街で買い物をしたり、高級料理を味わいたいわけじゃない、もちろん命がけの冒険や、極限のエクスペディションをしたいわけでもない。ひとことで言うなら、「その土地の自然景観と植物を見るためにフィールドを歩き、それらを写真と心に収める」ということにつきる。そんな旅の装備に求められる条件を、優先度の高い順に列挙してみた。

（1）ストレスを感じさせないこと
　僕にとって、これがもっとも重要だと思っている。一人で旅を続けていると、僕の性格の悲観的で、消極的な部分が出てきて、精神的に辛い状況に陥ってしまうときがある（もっと楽観的な性格だといいんだけどね）。そんなとき、自分の持っている装備が思うように使えなかったり、不具合が生じたり、というのは大きなストレスになる。
　たとえばiPod。好きな音楽を聴くためと、カメラで撮ったデジタル画像を保存するために持っていったんだけど、電池の持ちが悪いし、電池残量が少なくなってくると動きが不安定になって、カメラから画像がうまく転送されなかったりした（使い方の問題もあるかもしれないけど）。これに嫌気がさして、途中からはiPodに見切りをつけ、画像はネットカフェでCDに焼いて持ち運ぶことにした。もっと安定して動いてくれればなあ・・・。
　アライテントのエアライズ2。これは仕方ないというか、軽量フレームは使っているうちに折れちゃうものなのかもしれない。南アのファンラインスドルプでヒビが入って、補強パイプを当ててたんだけど、リヒタースフェルトでついに、ポッキリと二カ所も折れてしまった。宿が無いわけじゃないから死活問題ではないけど、この先のことを考えると代替品が要る。そこで、ナミビアのヴィントフックのアウトドアショップを探しまわって、なんとか似た規格のフレームを買うことができた。折れない丈夫なフレームだったらいいのに・・・。ちょっといい思い出だけど。
　他にもいろいろあるけど、とにかく信頼性が高いこと、機動力が高いこと、メンテナンスが容易であることなど、様々な面でストレスを感じさせないものがいい。これを最も重視したい。

（2）汎用性があること
　僕はプロやアスリートではないから、特定の用途に特化したハイスペックな装備はいらない。それよりも、旅のスタイルからいって、多用途に使える汎用性の高い装備が必要だ。それは装備の軽量化や、装備にかける金銭的負担の低減といった条件にも貢献してくれる。
　例えばゴアテックスの雨具は、雨の日だけではなく、肌寒い日のウィンドブレーカーにも、日よけにもなってくれる。速乾素材のシャツは、フィールドでも、街での買い物にも活躍してくれる。

（3）軽いこと
耐久性とのトレードオフになる部分もあるけど、軽いに越したことは無い。装備が軽ければ、行動力が高くなるし、公道範囲も広がる。重さのために立ち止まるのが嫌になる場面でも、さっと立ち止まって、狙った写真を撮ることができる。それに、危険を感じたとき、走って逃げることもできる（？）。

（4）目立たないこと
　なんにしたって、大きなバックパックを背負ったアジア人、目立たないわけはないんだけど、できるだけ目立たない努力をして損は無いと思う。派手な装備や高価そうな装備を身につけて街をふらふらしていたら、ならずものに後を付けられたってしょうがない。できるだけ地味で、風景に溶け込めるような装備がいい。

（5）高価でないこと
　（2）でも述べたように、僕には高価でハイスペックな装備は必要ない。壊れたり奪われたりしたときのショックもでかいし。必要充分な機能を備えているなら、より安い方が嬉しい。また、今持っている装備が使えるのなら、それを使う。必要以上の装備にお金をかけるより、カメラとかレンズとか、旅の目的に欠かせない大事な部分にお金をまわしたい。

以上が条件。これにもうひとつ加えるなら、「その気にさせてくれる」というのも大切だと思う。自分にとって「かっこいい」、「これを使いたい」という思い入れがあって、使っていて、いい気分になれるもの。少々問題があったり使い勝手が悪かったりしても、やる気を出すには、こういうものも必要だと思う。

もう一日だけ、続きます。