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世界自然紀行

日本、そして世界の植物をめぐる旅

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ヒルです、ヤマビル。・・・L計画とはそう、「ヒル(=Leech)の写真を撮ろう計画」なのだ。山に関わる人以外にはなじみが薄いかもしれないけれど、こいつは田んぼなんかにいるヒルとは違って、完全に陸生の生きもの。薄暗いじめっとした森の中で、いつのまにか人の体に取り付いて、その血を吸うのだ。熱帯のジャングルの話ではない。日本各地の山の、出る場所には出るのだ。

一体なぜ、こんなものを写真に撮ろうと思ったのか?・・・そもそも、ナメクジとかヒルとか、こういうウネウネ、ヌルヌル、手足のないやつは大の苦手なのである。初めてヤマビルに襲われたあの時のことを思い出すと、今でもぞっとする・・・。神奈川の清川村、植物を探しに入った山で、気がついた時には両足に7、8匹のヒルがくっついていた。

きっかけは5月の帰国後、大学院の研究室に遊びに行ったとき、先輩から「世界のナメクジでも撮ってみたら?」と言われたことだった。人には「恐いもの見たさ」というやつがある。嫌いなものに限って、やたらと目に付いたり、必要以上に意識してしまったりするものだ。僕のナメクジやヒルに対する気持もそう。本当に大嫌いなのに、なぜか気になる存在。そんな僕の気持を突いての冗談まじりの提案だった。

しかし言われてみれば、「大嫌いなのに気になる」という矛盾した心理の中からは、何か面白い写真が生まれるかもしれない。「世界のナメクジ」はともかく、僕が山で最も恐れているヤマビルはどうだろう。

まずヤマビルという存在の非日常性がおもしろい。ヤマビルは本当に我々のすぐそばに存在している。もちろんどこの山でも、という訳ではないけれど、けっこうあちこちにヤマビルが問題になっている地域があったりする。例えば僕の地元である鈴鹿山域は有名なヒル地帯。山麓の民家で、庭で草刈りをしていたらヒルに吸血された、と以前働いていたお店のお客さんから直接聞いたことがある。神奈川の清川村に住む人も同じようなことを話ていた。しかし蚊ほどありふれた存在ではなく、多くの人の日常生活において、その存在が意識されることはない。ヒルのいる地域に足を踏み入れてはじめて、その恐ろしい存在に気付かされるのだ。

そして、そんなヒルが近年増加している。先ほどの鈴鹿山麓に住む人も、「昔は山にしかいなかった」と語っていた。それが生息域を拡大しているのには、シカの増加が関係しているらしい。シカが増えるとともにヒルも増え、シカの移動に伴ってヒルの生息域が広がる。背景には地球温暖化や森林の荒廃といった問題が絡んでいるのかもしれず、ヒルの増加が自然環境の変化と密接に関わっていることは間違い無さそうだ。環境問題とヒル、というテーマが見えてきておもしろい。

最後に、なんといっても僕自身、ヒルなんて大嫌いなのだ。写真を撮ろうとうかつにヒルの森に踏み込んで、体につかれようものなら最悪である。考えただけで身の毛がよだつ。・・・でもしかし、その恐怖を乗り越えてヒルに近づいたとき、なにか悟りのようなものがひらけるかもしれないじゃないか。そう、これは修行なのだ。

やってやろう、という気になってきた。僕が抱くヒルへの恐怖、嫌悪感が強烈に伝わるような、そんな写真を撮ってやろうじゃないか。

・・・それにしても、ヒルのいる森に一人で突入するのは勇気がいる。まずはヒルのプロに相談してみるのが良いのではないか。そう思ってこの話を持ちかけたのが、ディート不使用の新しいヒル忌避剤「ヒル下がりのジョニー」を開発した四日市の西村さんだった。西村さんのことは以前のバイト先の先輩からも聞いていたので、このふざけた名前のヒル忌避剤を生み出したその人に思い切ってメールを出してみることにした。

newtopimage_13.jpg


・・・またまた長くなってしまったので、続きは次回。いよいよヒルの森に突入!
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