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世界自然紀行

日本、そして世界の植物をめぐる旅

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「ヤマビルの写真を撮りたい」
そんなメールをジョニーの西村さんに出したところ、早速電話がかかってきた。ヒルの写真を撮りたいという僕の思いを伝えると、西村さんはヒルのスポットなどを詳しく教えてくださった。そして話は進み、一度西村さんの事務所兼自宅にお邪魔させていただく、という運びになった。

西村さんの事務所にお邪魔したのは6月8日のこと。事務所に入ると、西村さんが早速、「ほれ、ヒルや」と大きなポリタンクを持ってきた。ふたを開けてしばらくすると・・・出た。爪楊枝の半分ぐらいの長さのやつがシャクトリ運動しながら、タンクの口の辺りまで這い上がってきた。西村さんが息を吹きかけるとぶんぶんと首を振る。こんなに間近でヒルを見たのは初めてだ。・・・まったくイヤな生き物である。

タンクから取り出されたヒルでジョニーの実演(よーく効く)をしていただいたあとは、ジョニー開発の経緯や、ヒルに関する様々な話を聞かせていただいた。さらに僕が撮った南アフリカの植物の写真も見ていただいたりしていると夕方になり、「お前、何も予定ないんやろ?酒飲んで泊まってけ」と、初対面ながら泊まらせていただくことになった。結局この日は鈴鹿でラーメン屋さんをやっているHさんも交え、酒を飲みつつ、いろんな話で盛り上がった。そしてこの週の木曜日、西村さんがジョニー実演用のヒルを採集にいくのに同行させてもらうということになった。

いよいよヒルの森に入る日がやってきた。雨上がり、むしむしとして、いかにもヒル日和といった感じである。西村さん、事務員さんとともに僕のジムニーに乗り込み、鈴鹿山脈の某所に車を走らせる。林道の終点に着くと長靴に履き替え、しっかりとジョニーをスプレーし、登山口から山に入る。・・・どこからどうヒルが登場するのか・・・。歩きだしてすぐだった・・・「あ、いた」と事務員さん。え~!もういるの~!近づいてみると一匹のヒルがウネウネと這い回っている。その後も周囲を歩き回っていると、出るわ出るわ。西村さんたちが割り箸で捕まえたものを目の前においてもらい、写真に撮る。

IMGP2101.jpg



この日の機材はシグマの17-70と内蔵ストロボと、以前紹介した自作ディフューザー。まずヒルの動きが予想以上に速いため、ピント合わせが難しい。それにやはり、内蔵ストロボでは光がうまくまわらず、思ったような絵にならない。この日はもう一ヶ所のヒルスポットにも訪れたが、結局納得のいく写真は撮れなかった。

ピント合わせはヒルの動きに慣れることでなんとかなるとして、問題は照明だ。やはり以前から考えていたように、ツインストロボのシステムを導入したい。ツインストロボならレンズの口径による制約がないし、今後のマクロ撮影などにも活用できる。なんとかしてツインストロボを安く手に入れられないものか・・・。そう考えているうちに時間は経ち、里山めぐりにのめり込んでいたせいもあって、ようやくヒル撮影用の新兵器が完成したのは8月の終わりだった。

20090910194711.jpg



この自作・・・と言っても既製品ばかりで、工作めいたことはしてないんだけど・・・ツインストロボは、サンパック製の小型スレーブストロボ×2とオリンパスのマクロツインフラッシュブラケットでできている。スレーブストロボが内蔵ストロボに反応して左右から発光するため、ストロボにありがちな影ができず、広角端でも内蔵ストロボのようにレンズにケラレてしまうことがない。各ストロボには自作ディフューザ―がつけてある。

このツインストロボを携えて二度目のヒル撮影に挑んだのは8月30日だった。一人でヒルの森に入るのは恐ろしかったため、いつもの山仲間、ナカオくんに同行してもらうことにした。以前西村さんとヒル採集に出かけた鈴鹿の山に向かった。

前回は雨上がりだったけど、今回は落ち葉が随分と乾いている。果たしてヒルは出てくるのか!?・・・と思っていたら、まず小さな子ビルが現れ、しばらくするとナカオくんから「デカイの出てきたよ!」との声が上がった。大本命の親ビルが何匹か出てきた。新兵器、ツインストロボの出番である。

ツインストロボの照明効果は上々。まだまだ光量の感覚が掴めていない部分はあるが、かなりいい感じで光がまわってくれている。これなら思い通りの写真が撮れそうだ。・・・それにしても、このヒルの動き。ナカオくんも久々に見たようで、「なんかこう、ケツの穴がムズムズするよね」とのコメント。嫌悪感120%。暑さのせいもあるけど、イヤ~な汗がだらだら出てくる。はっきり言って、精神的にかなりキツいです。

IMGP3362.jpg
ストロボの光量に不慣れでオーバーになってしまった



この日はかなり時間をかけてヒルを撮影。・・・しかし、まだまだ納得がいかない。・・・9月13日、再びナカオくんを誘い、新たなヒルスポットを求めて鈴鹿の山に向かった。

有名(?)なヒルサイト、「ヒルがイル」の情報を参考にヒル多発地帯を訪れたものの、前回よりもさらに林床が乾いていて、2、3匹の子ビルが出るだけ。諦めかけていたら・・・出た!某キャンプ場のすぐそばで、立派な親ビルが元気よく出てきた。しかも二匹が連れ立って迫ってくる。僕とナカオくんが「デカイ!」「こいつはヤバイ!」と騒いでたら、近くの車道を歩いていた親子連れから、「何がいるんですか~?」と声をかけられた。「ヒルです(笑)」と答えると、子供さんが見たい見たいと言い出したので写真を見せてあげた。・・・写真だから笑ってられるけど、間近に見たらゾッとするよ。

IMGP4149.jpg
二匹のヒル、わかります?

IMGP4112.jpg



このあとさらに、前回と同じ場所でもヒルを撮影。ストロボの感覚も掴めてきて、だいぶいい感じで写真が撮れるようになってきた。あと一歩。あと一歩なんだよなぁ・・・って、いったい俺は何がしたいんだろう?こんな写真に情熱を燃やして何になるのかわからなくなってきた・・・けど、思いついたからには全力でやるのみ!

翌20日もナカオくんに付き合ってもらって鈴鹿の山に出かけた。しかし、連日の晴天に林床はカラカラ。場所を変えたせいもあって、この日は収穫ゼロ。さらに27日、今度は一人で鈴鹿山脈北部まで出かけるも、またもやヒルに出会えず。そろそろ秋が深まってヒルが休眠してしまう。たのむ雨よ降ってくれ!

今週のはじめ、29、30日は仕事が休みだった。そして待ちに待った雨。29日に西村さん宅にお邪魔してお酒を飲んだ翌30日、小雨の降る中、一人で鈴鹿山中へ向かった。雨のおかげでヒルの動きは超活発。しかし、単独で、頭上からもヒルが降ってくる可能性のあるこの天気。だんだんと精神的に辛くなってきて、納得のいく写真を撮る前に敗退することになってしまった。・・・明日も雨上がりでヒル日和。これを最後の闘いにするつもりで、全力で挑んでやる。
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