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世界自然紀行

日本、そして世界の植物をめぐる旅

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鳳凰三山の二日目は、鳳凰小屋から三山を縦走して、中道から青木鉱泉へ。
前夜、アヤさんと出発時刻を相談した。

アヤさんのお目当ては、観音岳からの富士山と御来光。
僕の目当ては、鳳凰小屋から稜線までの朝陽を浴びた紅葉。
そんなわけで・・・

まずは暗いうちから空荷で観音岳に登り、御来光を見る。
その後、小屋まで戻ってテントを撤収し、あらためて地蔵、観音、薬師を縦走。

・・・というプランになった。

午前4時前、幸い二日酔いもなく、周囲の物音ですんなりと起床。
さっと飲み物と食事を済ませ、ヘッドランプをつけて登山を開始した。
稜線への登りは想像以上に急で、参ったね・・・って感じ。

暗いシラビソの森を黙々と歩き、ダケカンバ帯を抜けると稜線に出た。
冷たい秋の風が吹きつける、夜明け前の静かな時間。
白みだした東の空の下には、夜の名残を感じさせる甲府の夜景が広がる。
そして目の前に飛び込んでくる、北岳、間ノ岳、農鳥岳。
視野のほとんどを埋め尽くしてしまうほどに、大きくて、高い。
・・・そんな静寂の世界を、ぎゃーぎゃー騒ぎながら登る二人。
たまらないほど景色がきれいだから、しょうがない。
地蔵岳のほうを振り向くと、いくつものヘッドランプの明かりが見える。
こっちは人が少なく、とにかく静かだ。

101011a.jpg
黎明の北岳


観音岳山頂手前の小ピークに出ると、東側がひらけた。
暁色の空に富士山のシルエット。
薄闇にそびえる北岳は人を寄せつけない雰囲気。
アヤさんが歓喜の雄叫びをあげる。
・・・そりゃそうだ。
苦労した初テント山行で、この最高の景色。
泣いたっていいくらいだよ。

北岳を夢中になって撮影していると、アヤさんから声があがった。
振り返ると、まさに陽が昇った瞬間だった。
周囲の景色が、徐々に朝日に染め上げられていく。
ダケカンバは金色に輝き、ナナカマドは真っ赤に燃える。
こんなに静かで、じんわりと心に響く景色は久々かも。
いや、こんなにいい登山が、そもそも久々だ。

101011b.jpg
朝陽に染まる紅葉の向こうには富士山


陽が完全に昇りきるまで景色と写真を満喫して、鳳凰小屋へと下ることにした。
テン場に戻ると、残っているテントは僕らぐらい。
朝の陽気のなかでのんびりと荷物を片付け、午前8時すぎに小屋を出発。
小屋の親父さんに、「また来ます」と声をかける。

101011c.jpg
紅葉のナナカマド


今度は荷物があるので、登りはさらに辛い。
でも景色は最高。
すべての色が朝陽に輝いている。

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賽ノ河原への急登も、この景色のなかなら

101011f.jpg
ダケカンバと地蔵岳


稜線の鞍部にザックを置いて、地蔵岳へ向かった。
オベリスクに登ってみようかと思ったけど、断念。
別にこんなとこで頑張らんでもええやん。
と言い訳してみる・・・。

ふたたびザックを背負って、観音岳へ。
稜線のアップダウンが、なかなか厳しい。
明けがた歩いた道間で来れば、もうすぐに山頂だった。
北岳はすっかり明るくなって、おおらかな姿をしている。
そして圧巻は、薬師岳への稜線。
西側が見事な紅葉の絨毯になっている。
その先にはもちろん富士山。

101011g.jpg
南アルプスの紅葉はダケカンバの黄色が印象的

101011i.jpg
すっかり明るくなった北岳

101011j.jpg
薬師岳への稜線


薬師岳へはなだらかな稜線歩きで、鼻歌まじりで到着。
紅葉の山々をしっかりと目に焼き付けて、青木鉱泉への中道を下ることにする。
さいなら、北岳、富士山。

101011k.jpg
これぞ縦走の醍醐味


中道の下りも、かなりの急坂だった。
おまけに木の根が滑る。
膝をガクガクさせながら、ひたすらジグザグ道を下る。
ようやく急坂が終わると、最後は林道。
午後3時すぎに青木鉱泉へと帰りついた。

山を振り返ってみると、稜線はもうすっかりガスに包まれていた。
あれほど鮮烈だった景色が、夢のように思える。
これだから、また登りたくなるのだ。
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