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世界自然紀行

日本、そして世界の植物をめぐる旅

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笈ヶ岳の二日目は、行動時間が長くなることを考えて、
薄暗いうちから行動することにした。
川北先生の話では、夜中は月明かりのブナ林が素晴らしかったそうだ。
ぐうぐう寝ていたのが悔やまれる。

早朝の雪はしっかりと締まっていて、アイゼンがよく効く。
冬瓜山(かもうりやま)稜線の北側斜面をトラバースしながら高度を上げていく。
ちょっと落石には注意したいところだ。
そのままトレースをたどっていくと、シリタカ山のピークを少し越したあたりに出た。
昨日とは打って変わって、まぶしいくらいの朝陽が突き刺さってきた。
たっぷりと雪をたたえた白山に、目が釘付けになる。
・・・うーん、ぜひともスキーで登りたい。

DSC_3196.jpg
雪に埋まった沢をトラバースしながら、高度を上げていく。

DSC_3209.jpg
朝陽のまぶしい稜線に抜けた。

DSC_3216S.jpg
シリタカ山ごしに眺める白山の雄姿。
(クリックで拡大)


「いやぁ、先生、ほんと、いい山に誘ってくれてありがとうございます」
山深くて、静かで、ほんのちょっと困難もある・・・こんな山が大好きだ。

稜線を鞍部まで下り、正面の岩場を避けて、左手の雪の沢をつめる。
笹薮をかきわけ視界が開けると、そこが石川、富山県境の稜線。
稜線から東側はすっかり雪に覆われていて、それが山頂へと伸びている。
最後にも素晴らしいご褒美が待ってくれていた。
雪のうえには、雨水の流れたあとが黒い筋となって、美しい模様を描いている。

白山を背に雪の稜線を登り下りしていくと、小さな山頂にたどり着いた。
僕と先生、二人だけの山頂。
山の奥深くにぽつりといる感じが、すごくいい。

DSC_3226.jpg
やっぱり春の山はいいねぇ。
暖かいし、日は長いし、山の優しさに包まれてる感じ。


DSC_3228.jpg
静かな山頂。
いい山に登れてよかった。


しばらく展望を楽しんだあと、山頂をあとにした。
気温も上がってきて、春山らしい開放感と登頂の達成感が最高に気持ちいい。
シリタカ山のあたりまで下りてくると、次々と登山者が登ってきた。
みんなジライ谷からの日帰りらしい。

そう、事前によく調べればよかったんだけど、
僕らが歩いた一里野からのルートを歩く人は少なく、ジライ谷ルートが一般的なのだ。
・・・たしかに、帰りもまたあの薮こぎがあるかと思うとウンザリさせられる。
でも、冬瓜平で気持ちのいいテント泊ができたのだから、今回のルートも悪くはなかった。

山毛欅尾山までの帰路は、予想していたとおりの大変さだった。
気温も上がってきて、登りのとき以上に薮こぎに体力を奪われる。
川北先生もそうとうお疲れのご様子だ。
何度も休憩をはさんで、ようやく山毛欅尾山までたどり着いたときは、
あとはまっすぐ下るだけ、とホッとした。

そして山毛欅尾山からの下り。
登りのときから楽しみにしていた、最後のご褒美が待っていた。
登山道の両脇は、満開のカタクリ。
カタクリの絨毯のうえを歩いているような気分。
こんなに見事な群落を見るのは、はじめてだった。

川北先生も念願の二百名山のひとつに登頂できたし、僕も素晴らしい山を新しく知ることができた。
二人にとって、きっと文句のつけようがない、いい登山だったと思う。

DSC_3317s.jpg
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