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世界自然紀行

日本、そして世界の植物をめぐる旅

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19日の日曜日、梅雨の晴れ間を縫って、大和田さんたちと高妻山を登ってきた。
高妻山は日本百名山のひとつで、長野と新潟の県境にそびえる2,353mの山。
切り立った岩峰の連なる戸隠山の背後に、美しい円錐型でたたずんでいる。

日帰りの山としてはかなりのロングコースで、おそらく百名山のなかでも屈指だと思う。
・・・かなり疲れた、ほんと。
けれど、それに見合った素晴らしい花々が待ってくれていた。
なんといっても今回の目当てはシラネアオイ。
数年ぶりに見る満開のシラネアオイが登山道の両脇を埋め尽くし、
それはそれは素晴らしい山だった。
まずは、ちょっと長い前置きから・・・。



「植物の写真を撮っている」
というと、
「一番好きな花は何ですか?」
と訊かれることが時々ある。
嬉しい質問ではあるけれど、ちょっと悩ましくもある。
そんなとき僕が、
「日本の野生植物で、植物学的な関心を抜きにするなら・・・」
という前提つきで答えるのは、シラネアオイだ。

よ~く考えてみても、シラネアオイ以外には考えられないような気がする。
まず第一に、唯一の日本に固有の科であること。
分布域が北日本の日本海側に限られていて、どこでも見られるわけではないこと。
なにより、山に咲く花のなかで、花の大きさと美しさが群を抜いていること。
そんな理由で、僕はシラネアオイを選ぶ。
日本が世界に誇る、富士山の様な存在と言ってもいいかもしれない。

そんなシラネアオイを見たのは、これまでに2回だけ。
10年近く前の雨飾山と、5年前の爺ヶ岳柏原新道だ。
それ以来、シラネアオイをちゃんと撮影したいと毎年思いながら、
なかなかチャンスに巡りあえずにいた。
それが今回の高妻山で、ようやく実現した。



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土曜日に大和田さんたちと合流して、戸隠へ向かった。
雨の残る戸隠キャンプ場にテントを張って、戸隠蕎麦をいただきに。
帰りには雨もあがり、戸隠中社と鏡池を見物。
夜はキャンプ場で、とっておきの南アフリカ産ワインを満喫。

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二日酔いで頭がズキズキするなか、4時すぎに登山開始。
雨はすっかりあがって、壮大な朝焼けが広がる。
登山口の戸隠牧場には、トチ、ミズナラ、サワグルミの大木がならんで美しい。

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うっそうとした森をゆく。
足もとにはズダヤクシュ、ラショウモンカズラ、ユキザサ、コケイラン、
クルマバソウ、タチカメバソウ、オオバミゾホオズキなどが咲く。

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なかなかスリリングな、スラブ帯のトラバース。
鎖場が三ヶ所連続する。

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稜線に近づくにつれ、咲き残ったサンカヨウが見られるように。
ガラス細工のように美しい。
シラネアオイもちらほら出てくる。

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一不動から先の戸隠主稜線では、
ミツバノバイカオウレンミツバオウレン、オオイワカガミが見事。
ツバメオモトもあちこちで咲いている。

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五地蔵を下った鞍部のあたりから、つぎつぎとシラネアオイがあらわれる。
登山道の両脇が薄紫に彩られ、見事としかいいようがない。
まさにシラネアオイ街道(©ひろこさん)。

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鞍部のアップダウンを繰り返し、
最後の急登を乗り切ると、ようやく山頂が見えてきた。

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無事に登頂!
疲れた・・・でも幸せ。
途中では北アも見えたけど、いまはもうガスのなか。

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なんとも愛らしいヒメイチゲ。

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ガスのおかげで、シラネアオイがしっとりといい雰囲気になってきた。
夢中になって、シャッターを切りまくる。

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戸隠の稜線にもどって、イチヨウラン。
こちらの稜線は比較的乾いているので、また違った花が見られる。

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岩場に咲くのは、ミヤマアズマギクかな?
ミヤマクワガタも咲いている。
蕾だったけど、キバナアツモリソウも群生していて驚いた。

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樹林帯のコケイラン。
鎖場も無事に通過して、ようやく平坦な場所まで下りてきた。

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ズダヤクシュは小さいけど個性的。
おなかは空いたし、膝も痛い。
体力的にも精神的にも充実感いっぱい。

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twitterからきました。
ワタシもこの日、こんなステキな場所にいたんだなぁと夢みたいです。

キバナノアツモリソウあったんですね。
一生懸命探したつもりだったんですが、
ワタシの花センサーは未熟でみつけられませんでした。。

次はぜひ白馬大雪渓にシラネアオイの群生を見にいらしてください。

2011.06.22 19:39 URL | chaka #- [ 編集 ]

どうもありがとうございます!

白馬大雪渓ですか~
やっぱあそこもシラネアオイ多いんですね。
来年はぜひ!

2011.06.22 20:51 URL | corona #- [ 編集 ]












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