世界自然紀行

日本、そして世界の植物をめぐる旅

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
うーん、なんかもったいない休日の過ごし方をしてしまった。いきなり休みをもらっても、予定の立てようが無いからしょうがないよな。天気も悪かったし。

今日の写真はメセンの三本立て。今回の旅で、南アを代表する多肉はメセンなんだと実感した。ユーホもスタペリア類もアロエもベンケイソウ科も魅力的だけど、他の国でも見れないわけではない。一方、高度に多肉化したメセン類は南アとナミビア南部だけに限られているし、その変化にとんだ姿には、フィールドで新しいものに出会う度に驚かされる。次回(いつになるかわからんけど)は、今回見逃したリトープスをぜひ見てみたいと思う。


旅の記録8

リトルカルーを抜けてグレートカルーに入った僕は、さらに北へと走り、アッパーカルーに向かった。リトルカルーから北へ離れるにつれ、多肉植物の数はずっと少なくなり、走っている車からでは多肉なんて生えていないように見える場所が多くなる。それでも実際にフィールドを歩いて探してみると、そこでは種数は多くないが個性的で魅力的な多肉植物が見られるのだった。

10月13日、LaingsbergからSutherlandを経由してFraserbergまで走った。Sutherlandへの途中のグレートカルー地域では、石ころばかりの礫地で、タンクアナという、これまた奇妙なメセンを見ることができた。周囲には、ユーホルビア・ステリスピナやフーディア(花が咲いてた!)などもあった。Sutherlandの手前では、アロイノプシス・スパチュラータが土に紛れて生えているのを発見。これも個性的な姿をしている。SutherlandからFrasbergでは、レバープラント(レバー=肝臓に似ているから)と呼ばれるプレイオスピロス・コンパクタスや、ストマティウム・ヴィレティー、デイランセなどのメセンが印象的だった。どれも、リトルカルーのように、あちこちに生えているわけではない。ときどき、ぽつりぽつりと見られるのだ。

061212a.jpg

タンクアナ・プリスマティカ Tanquana prismatica
Western Cape (?), 13/10/2006



061212b.jpg

アロイノプシス・スパチュラータ Aloinopsis spathulata
South of Sutherland, Northern Cape, 13/10/2006



061212c.jpg

プレイオスピロス・コンパクタス Pleiospilos compactus
East of Sutherland, Nothern Cape, 13/10/2006



14日はFrasbergから、Beaufort Westという大きめの町まで走り、すぐ近くのカルー国立公園を訪れた。途中で見られる多肉植物はそれまでとあまり変わらなかったが、国立公園では、パキポ・ビスピノーサムなど少しだけ新しいものも見られた。・・・けど、入園料高すぎ!

つづく。

昨日も更新をサボってしまいました。すんません。

昨日は高校の友達と久々に会って、晩ご飯を食べに行った。一人はずっとフランスで暮らしてて、いつのまにかカメラマンになっていた。彼の仕事の内容を聞いたり、撮った写真を見せてもらったりしたけど、なんかすごい。数年の間に、やつが何者になってしまったのか、すぐには理解できなかった。とにかく立派です。

近くの本屋さんで「ERICA」を見つけて購入。これから読みます。


旅の記録7

10月10日、早朝にパールを発ったバスは、昼頃に南海岸のジョージに到着した。ここでレンタカーを手配し、翌朝からカルー地方へと7日間の旅に出ることにした。

カルーとは、南アフリカの南部から中央部にかけての内陸に広がる乾いた土地の総称で、さらに細かく、リトルカルー、グレートカルー、アッパーカルーに区別される。そこは北西部とともに多様な多肉植物が見られる地域だ。

10月11日の朝、ジョージから北へと車を走らせた。オウテニクワバーグという山脈を越えると、さきほどまでの緑豊かなフィンボスが乾燥した植生へと一変する。二つの山脈の間に挟まれて東西に細長いリトルカルーに入ったのだ。

ここから道を説明するのが難しい・・・。・・・ええと、ともかく、オーツホルンという「ダチョウ」で有名な町で道を折れて、さらに西にあるレイディスミスへ向けて走った。途中の丘陵地では多くの多肉植物が見られた。特に低木や岩の陰では、ハウォルシア、コノフィタム、クラッスラなどが固まって生えている。その他にも、アロエ、アドロミクス、ポルチュラカリア、ブルビネ、スタペリア類、パキポ・サキュレンタムなどが見られた。レイディスミス泊。

翌日は、レイディスミスから南西へと走り、さらに北へと向きを変えてグレートカルーへ入った。レイディスミスを離れて少しすると、しだいに石英の礫地が現れだす。きっと何かあるだろうと近づくと、ヘンな塊がごろごろしている。リトルカルーを代表するメセン類、ギバエウムだった。やっぱり石英礫地にはヘンなものが生えているのだ。真っ白な礫の中に生える姿は、クナーシュフラクテのアルギロデルマを思い出させた。他にも、アナカンプセロス、ティレコドン、コノフィタム、クラッスラ、モンソニア(=サルコカウロン)などの、初めて見る種類が多く見られた。その後も時々車を止めては周辺を歩きながら走った。リヒタースフェルトのように大型の多肉植物は無いけれど、とにかく多様な種類が見られる素晴らしい場所だった。

061207a.jpg

アナカンプセロス・パピラセア Anacampseros papyracea (PORTULACACEAE)
South-west of Ladismith, Western Cape, 12/10/2006



061207b.jpg

ギバエウム・ヒーシー Gibbaeum heathii (MESEMBRYANTHEMACEAE)
North of Warmwaterberg, Western Cape, 12/10/2006



061207c.jpg

ハウォルシアの一種 Haworthia sp. (ALOACEAE)
Near Anysberg, Western Cape, 12/10/2006



グルートスウォーターバーグの山脈を北へ越えると、グレートカルーに入る。この日はラインスバーグという町で泊まることにした。

つづく。
さてさて、ナミビアの旅を終えた僕は、10月5日再びケープタウンへと戻ってきた。

今回はオルベア・ヴァリエガタを探そうとライオンズヘッドを歩いてみたのだが、これは見つけられなかった。しかし、前回から一月が経ち、また新たな花々があちこちで開いていた。フィンボス植生における植物の豊かさを見せつけられた感じだった。宿では、トモさんとユウゾウさんという、世界一周をしている日本人バックパッカーとも知り合えた。日本人ってすごい。

061203a.jpg

プテリゴディウムの一種 Pterygodium sp. (ORCHIDACEAE)
Lionds Head in Cape Town, Western Cape, 06/10/2006



061203b.jpg

フェリシアの一種 Felicia sp. (ASTERACEAE)
Lionds Head in Cape Town, Western Cape, 06/10/2006



いろんな人から勧められたキルステンボッシュ国立植物園にも訪れた。著名な植物園だけあって、確かに素晴らしい。とくに南部アフリカの多肉植物を地域別に展示した温室はすごい。がしかし、すでに多くの自生地を見てきた僕には少し物足りなかった・・・。来て最初に行くべきだったか。

10月7日、ケープタウンの東約50キロにあるパールへとバスで移動した。パールには大学院でお世話になった先輩の知人が住んでいて、レストランを経営している。その方の所にお邪魔させていただいたのだ。

パール出身の奥さんと暮らすムネタカさんは、南アでは珍しい焼き肉をメインにしたレストランを経営している。到着早々おいしい焼き肉をごちそうになってしまった。また、翌日にはパールバーグへ、翌々日にはドゥトイツクルーフへ連れて行っていただいたりして、大変お世話になった。おかげで、この地域でしか見れないアロエ・プリカティリスなど、さまざまな植物に出会うことができた。お二人に心から感謝。

061203c.jpg

アロエ・プリカティリス Aloe plicatilis (ALOACEAE)
Du Toits Kloof, Western Cape, 09/10/2006



パールからはバスで、南海岸へと向かった。
つづく
MacのCMがおもしろい(笑)

ところで、、、ナミビアのソリテアからヴォルビスベイまで僕を車に乗せてくださった日本人のSさん(以下の旅の記録参照)。もしこのブログを見てくださっていたら、どうかメールください。せっかく頂いたメールアドレスを紛失してしまいました。すみません。


旅の記録6(ナミビアは短めに切り上げようとおもう)

9月21日の夕方、スプリングボックから長距離バスに乗り、ナミビアの首都ヴィントフックを目指した。

翌朝、日が昇り始ると、車窓からは乾いたサバンナが広がっているのが見えた。初めて見るアフリカらしい風景だ。ヴィントフックには2日滞在し、すぐに西海岸のスワコップムントへ移動した。

061202a.jpg

Swakopmund, Namibia, 27/09/2006



スワコップからはレンタカーで、ナミビア北中部のトウェイフェルフォンテインなどをめぐる2泊3日の旅に出た。途中の道のりは不毛の砂漠、サバンナ、ナミビア最高峰のブランドバーグ(巨大なカルデラ)など変化に富んでいるが、植物はそれほど多様ではなく、多肉もコミフォラ、ユーフォルビアくらい。

トウェイフェルフォンテインでは、初めて自生のヴェルヴィッチアを目にする。さらに、近くナミビア初の世界遺産に登録されるというブッシュマンの岩壁彫刻群を見る。数千年も昔の人類が残した壁画には感慨深いものがあった。またトウェイフェルフォンテイン近くの「石化した森」と呼ばれる場所では、多くのヴェルヴィッチア(10月7日の記事)と太古の裸子植物の化石が見られた。

次に向かったのはシュピッツコップというサバンナに聳える鋭峰。道中の干上がった河床で車がスタックするが、地元の人に助けられてことなきをえる。シュピッツコップでは、斜面に巨大なブドウ科のシフォステマ(10月7日の記事)がいくつも生えていて、朝陽に染まったそれは実に美しかった。

再びスワコップの宿に戻った僕が次に目指したのは、有名なナミブ砂漠の大砂丘。ここへはヒッチハイクで行こうとしたのだけれど、これが大変で、ずいぶん時間を無駄にしてしまった。結局、なんとか砂漠への入り口であるセスリエムへ辿り着き、そこから砂丘を訪れた。延々と続く赤い砂丘や、枯れ木の立ち並ぶ干上がった湖など、フォトジェニックな景色が多く素晴らしいのだけど、これまでに見てきた数々の植物のように「世界でここだけ」という感じが少ないので、なんとなく物足りない。僕の感性が変わってるんだろう(笑)

061202b.jpg

Sossvlei, Namibia, 02/10/2006



砂丘からの帰りも大変だった。なかなか車が捕まらず、南アへのバスの日が迫ってくる。今日出れないとヤバいという日になって、ようやくスワコップへ道の途中まで乗せてくれる人が現れた。そこで運がめぐってきた。ガスステーションで次の車を探していると、個人ツアーでガイドとともにナミビアを旅していた日本人医師のSさんに出会ったのだ。Sさんは、ヴォルビスベイまで僕を車に乗せてくれ、途中、フーディアやヴェルヴィッチアを見ることもできた。さらに、Sさんは僕をホテルにまで泊まらせてくれた。翌日、Sさんとはヴォルビスの空港で別れたのだが、ガイドのジョージが僕をヴィントフックまで送ってくれた。お礼を述べる僕に、彼は「俺も若い頃アフリカを一人旅して、いろんな人に助けられたからね」と言った。Sさん、ジョージ、本当にお世話になりました。

061202d.jpg

Swakopmund, Namibia, 27/09/2006



その日の夕方、ヴィントフックからケープタウン行きの長距離バスに乗り、ナミビアをあとにした。

つづく
ヤマケイ12月号より。東浦奈良男さん(81歳、三重)、8000日連続登頂達成。すごすぎる!

新聞広告で「パプリカ」というアニメ映画の予告。「原作:筒井康隆」、、、んん?あ!パプリカだ!見たい!けど三重ではやってない!

ダヴィンチコードを借りて観てしまった。十分楽しかったなあ。

あんまりニートみたいな毎日も送ってられない。南アでかなり金を使ってしまったし、そろそろバイトを探さないと。


旅の記録4

スプリングボックの宿に戻った僕は、次の行き先に頭を悩ませる。

スプリングボックのさらに北、南アフリカの北西端でありナミビアとの国境に面したその地域は、リヒタースフェルト(Richtersveld)と呼ばれている。ここは平均年間降水量が100ミリ以下という南アフリカでもっとも乾いた地域でありながら、世界中でもっとも豊かな多肉植物の多様性を誇る土地なのだ。

行きたい。しかし、そこへ行くには車がいる。これまで金をかけずシンプルに旅をしようと心がけてきたし、もう十分に多肉植物を見てきたじゃないか。車を借りてまで・・・。けど、ここへ訪れなかったら、きっと後悔する。行こう。そう決意して、一番小さい車を借りることにした。

9月19日の朝、食糧や水を持って出発、リヒタースフェルトの中央にあるエクスティーンフォンテインを目指した。シュタインコップを過ぎ、道を折れて未舗装路へ入った。いよいよリヒタースフェルトだ。乾いた平原を過ぎて山間部へ入ると、次々と多肉植物が現れだした。コノフィタム、クラッスラ、ティレコドン、ガステリア、セネシオ、セラリア、スタペリア類などなど、これまで鉢植えで見てきた植物が、本来の土地に根をおろして生きている。ある斜面では、この地域固有のアロエ・ラモシッシマの巨木が群生し、石英の砂礫に近近づくと、やはり石に紛れてクラッスラやコノフィタム、アナカンプセロス。さらに、この地域固有のもうひとつの大型アロエ、ピランシーが現れ、その堂々とした姿に圧倒される。

061201a.jpg

アロエ・ピランシー Aloe pillansii (ALOACEAE)
South of Eksteenfontein, Northern Cape, 19/09/2006



そうして辿り着いたエクスティーンフォンテインでは、村一番の植物通であるディルキーさんと出会い、彼の車とガイドで目当ての植物を見に行くことになった。彼のおんぼろピックアップて町から少し走り、小さな尾根に登る。「この向こう側だよ」と、彼が言う。そして尾根の上に出た。すると、あった。岩だらけの斜面に、ぽつりぽつりと、みな一様に北を向いて、パキポディウム・ナマクアナムが立っていた。来てよかった。この日はルイバーグ(Rooiberg=赤い山、ようするに赤岳か)の山麓にあるゲストハウスの近くでテントを張らせてもらった。夕日を浴びてさらに赤く染まったルイバーグを背に、アロエ・ディコトマが聳える。最高の気分で夜を迎えた。

061201b.jpg

コノフィタムの一種 Conophytum sp. (MESEMBRYANTHEMACEAE)
Rooiberg, Northern Cape, 19/09/2006



翌早朝から、ルイバーグに登った。適当な尾根に取り付き、多肉だらけの斜面を登る。山頂の手前は少しスリリングだったけど、2時間ちょっとで無事に到着。まわりは見渡す限り赤茶けた山々で、それを朝陽が照らし、青空とのコントラストがい美しい。こんなに美しいのに、人が一人では到底生きていけない世界。なんて切なくて愛しいんだろう。

山頂は、その植生も素晴らしかった。なだらかな東側の斜面には、ティレコドン・パニクラータスが林立し、パキポ・ナマクアナムが点在している。ずっと探してきたフーディア、ラリレアキアも、ついに見つけることができた。すごい所だ。一人っきりの世界をしばらく堪能して、山を下った。

061201c.jpg

パキポディウム・ナマクアナム Pachypodium namaquanum (APOCYNACEAE)
Rooiberg, Northern Cape, 20/09/2006



061201d.jpg

ラリレアキアの一種 Larryleachia (=Lavrania/Trichocaulon) sp. (APOCYNACEAE)
Rooiberg, Northern Cape, 20/09/2006



この日は別の村へ移動しようと思ったのだけど、車の走行距離制限を超えそうだったのとテントが壊れていたので諦めることにし、夜にはスプリングボックへと戻った。

短い間だったけど、夢のような時間だった。それでも、これはまだリヒタースフェルトの一部でしかないのだ。つくづく思う。ここには地球上の奇跡が溢れている。植物を愛する全ての人に一度は訪れてほしい所だ。

つづく。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。